スーパー銭湯 wikipedia|無料辞書
スーパー銭湯(スーパーせんとう)は、
日本における
公衆浴場の一形態。本来の
銭湯の機能のほか、露天風呂、各種アイテムバス、サウナなど付加的な風呂設備をもち、さらに
外食などの各種施設及び店舗を併設する
公衆浴場を指す。
◆ 概要
健康ランドが広がる中、より低料金で回転率がよく、付帯設備が少なく、設置費用がかからない施設として建設されていったものがスーパー銭湯であるといえる。時期的には1990年代以降の発生といわれているが、実際には
1980年代後半より各地で開店している。
1985年に富山県高岡市にオープンした「万葉ポカポカ温泉」がスーパー銭湯発祥である。(
愛知県が発祥との説もある)
多くは
水道水や井戸水を沸かして使用していたが、天然
温泉を
ボーリングによって掘りあて、そこが新たな温浴施設になったものや、温泉ではなかった温浴施設に温泉を掘って温泉付きとなったスーパー銭湯が増えている。
また
1990年代以後、近場の温泉から
トラックでお湯を運んできて沸かしているスーパー銭湯も見受けられるが、この方法はボーリングよりも比較的簡単に天然温泉を確保できる。しかし天然温泉を繰り返し循環によって使うことになるため、泉質の劣化が激しいという欠点がある。
2000年代以後に流行している
岩盤浴がついているところもある。また、建物の作りを和式にしているところが比較的多い。
このタイプの銭湯が登場してから「銭湯が家族のレジャーランド」となったが、その反面、従来は単に親に合わせるものである子供の
混浴を問題化する人々も現れた(男児の身長による制限等)。近年、子供の成長が早いことも考慮して、法律による禁止だけでなく独自の「混浴年齢制限」を設けている店もある。またこれとは別に最初から「小学生以下入店禁止」を通達している店もある(
ラクーアなどでは18歳未満の入店を禁止している)。
誰もが手軽に近場で安価に温泉気分が味わえる利点もあるが、身体を洗わないまま脱衣所から風呂場へ直行するなどと言った、一部の利用客のマナーの悪さも問題視されている。
◆ 定義と特徴
スーパー銭湯は以下の条件に該当する環境や設備などになっていることが多い。
・ 上記に関連して、
郊外の基幹道路沿いに出店している。
・ 食事スペースや休憩場所がある。
・ 営業時間が長く、早朝・午前中(朝8時〜10時)から深夜0〜1時頃まで営業をしている。
・ 休業日が少ない。または年中無休である。
「
健康ランド」との比較では、以下のような相違がある。
・ 入浴料金が安く設定されている。厳密な意味でのスーパー銭湯ならば、銭湯と同一の基本料金設定をもち、それにサウナ利用料など付加的料金を加え、入浴料として700〜800円に設定(ただし、その場合でも《銭湯と同一の基本料金》は店頭に明示されないこともある。また、左記以外にも入浴料金1000円程度までの類似施設が一般的にスーパー銭湯と呼ばれる)。
・
タオルなどの貸し出しは別料金になることが多く、健康ランドにあるような館内着はふつう用意されていない。
・ 地域によっては、
シャンプーや
石鹸などの備え付けがない店舗もある。特に料金の安い店で、この傾向が見られる。
・ 24時間営業に近い施設は少ない(オールナイトによる深夜から早朝の営業を行うところはある)。
・ 健康ランドは半日〜まる一日をそこで過ごす長時間滞在を前提とし、スーパー銭湯は健康ランドより比較的短い時間(2〜3時間程度)の滞在を前提とする施設といえる。
◆ 参入企業
スーパー銭湯への新規参入の障壁は低いことから、様々な業界からの参入がみられる。